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『そらとぶこぎん』第2号

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『そらとぶこぎん』第2号
2018年4月25日発売。A5判、カラー76頁


特集「手織りの麻布は、夢ですか?」


江戸時代、寒冷地のため綿花が育たない津軽において、農民に許された衣服は麻のみでした。農民たちは、大麻や苧麻(からむし)を育て、刈り取り、繊維を採って糸を績(う)み、織って布を自給しました。そして、麻布をあたたかく丈夫にしようと刺し綴ったことにより、こぎん刺しが生まれたと言われています。明治27(1894)年、弘前に鉄道が開通すると、木綿が容易に手に入るようになり、やがて麻布の自給は途絶えます。

そうした中、昔の人の営みを身をもって体現しようと奮闘していたのが、青森県弘前市出身の山内えり子さんでした。山内さんは、からむしを栽培するところからこぎんを刺すまで、黙々と、今も手を動かし続けています。私たち編集部員は、福島県昭和村に山内さんを訪ねました。


「布」とはいったい何なのかーー


遥かなる麻布の旅へ、一緒に出かけてみませんか?


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◆目次
特集1 布は生きている
 〜福島県昭和村に織姫を訪ねて〜
特集2 津軽と手織り麻布
・column1 発祥の地は西目屋村?
・「麻布は生命線」弘前こぎん研究所の取り組み
・陰の立役者 横島ハルさん(上)
・青森の紡織用具 三沢市に民俗文化財を訪ねて
・column2 浅虫は「麻蒸」という伝承
・つきや ——静かなる奮闘

こぎんNews 2017 地元紙より
Pick up1 九州に飛んだ古作こぎん
Pick up2 刺しこぎん作家・田中敏昭さん

昭子おばあちゃん物語

連載 
首都圏こぎん事情
あなたにとってこぎんとは? ー三浦佐知子さん
石田家archives ——東こぎん-1

私のたからもの ー田邊奈津子さん
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※表紙は山内えり子さんが布を織る手元です。イメージ写真に写っているのは昭和村のからむしと、山内さんが織り上げたコースターです。裏表紙は毎回、古作こぎんとなっており、誌面に図案が掲載されています。(雑誌にからむしやコースターは付いておりません)



『そらとぶこぎん』は、鈴木真枝編集長、小畑智恵さん、私の3人で執筆し、弘前市の「津軽書房」が発行する年1回の雑誌です。


第2号で私たちは、原点に帰ったのだと思います。現在、こぎんを刺すための布は「買ってくるもの」がほとんどですが、昔のこぎん刺しは、布づくりが9割。幸運にも山内さんが、今この時代に布づくりに取り組んでいたのです。それは時代に逆行するかのような、途方もない手仕事でした。大変さや辛さもあるでしょう。でも、山内さんは満足そうな表情を浮かべていました。山内さんの布にはいのちが宿っていました。今の時代、なかなか山内さんのようにはできませんが、だからこそ、彼女の活動を伝えるべきだと私たちは思いました。それぞれの立場で、役割で、こぎん刺しに携わることはきっとできるはずです。


◆雑誌『そらとぶこぎん』の思い◆
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先人のたいへんな努力があって、こぎん刺しは受け継がれています。趣味で楽しむ人、芸術を志す人、生業とする人、実に多くの人がこぎんに魅せられ、きょうもどこかで刺している。

これまでの足跡をたどりつつ、一人ひとりの物語を訪ね歩き、こぎん刺しの魅力を発信するのが雑誌『そらとぶこぎん』です。
 
こぎん刺しとともにある暮らしがずっと続きますように。私たちの願いを皆さんと共有することができたら幸いです。

そらとぶこぎん編集部
(創刊号巻頭「創刊のことば」より抜粋)
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石田舞子
2021年4月

*「そらとぶこぎん公式サイト」はこちら↓
https://soratobukoginn.jimdofree.com

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