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『そらとぶこぎん』第3号

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『そらとぶこぎん』第3号
2019年4月25日発売。A5判カラー76頁


特集「工藤得子さんの系譜」


私たちが今、こぎん刺しを楽しんで刺せるのは、決して当たり前のことではない。明治期に廃れたこぎん刺しを発見し、収集し、分析し、制作に励み、後世に残そうとした先人たちがいるからである。

大正3(1914)年に生まれ、平成5年(1993)年に79歳で亡くなるまで、こぎん刺しの再興活動に生涯をかけた工藤得子さん(青森市)。高校家庭科の教員でもあり、教育現場にこぎん刺しを取り入れることにも尽力した。また、伝統的な藍と白のこぎん刺しの世界に、色彩を与えた先駆者でもあった。

こうした功績にも関わらず、得子さんについて多くは不明であった。小誌・鈴木真枝編集長の調査により、得子さんの活動が浮き彫りになった。私たちは、得子さんに師事し、今も刺し続け、後進の指導にあたる人々を訪ねた。


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◆目次
特集 工藤得子さんの系譜
・「いつか先生のような個展を」と夢見て
  ——福田カヨ子さん
・こぎんと先生は、故郷そのもの
  ——鎌田久子さん
・「こぎんが生きる力を与えてくれた」
  ——間山淑子さん
・得子さんの作品に魅せられて
  ——鎌田昭子さん
・受け継ぐ人々
・平櫛田中氏と得子さん

こぎんNews2018 地元紙より
Pick up1 からむし織の山内えり子さん
Pick up2 津軽金山焼がこぎんの陶器
Pick up3 弘前で「こぎんの学校」初開催
Pick up4 首都圏が対象 巡礼ツアー

連載 
陰の立役者 横島ハルさん(下)
首都圏こぎん事情
あなたにとってこぎんとは? ——工藤夕子さん
石田家archives ——三縞こぎん
私のたからもの ——阿部八重さん
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※表紙は工藤得子さんの作品の一部分。イメージ写真に写っているのは得子さんも使っていたフランス・DMC社の刺繍糸、緑色のミニポーチとくるみボタンは、誌面に登場する鎌田久子さんの作品です。裏表紙は毎回、古作こぎんとなっており、誌面に図案が掲載されています。(雑誌に刺繍糸や作品は付いておりません)



『そらとぶこぎん』は、鈴木真枝編集長、小畑智恵さん、私の3人で執筆し、青森県弘前市の「津軽書房」が発行する年1回の雑誌。

第3号では、得子さんの教えを受けた方々にお話を伺っている。こぎん刺しは、当たり前のことだが、刺した人が必ずそこにいる。刺す人にはそれぞれに人生がある。背負うものがある。それは家族かもしれない。病かもしれない。それとともにこぎん刺しはある、ということを思い知らされる特集でもあった。

こぎん刺しと共にある人々の姿を伝える、ということが、私たち『そらとぶこぎん』の一つの道筋であることを確認したのであった。


◆雑誌『そらとぶこぎん』の思い◆
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先人のたいへんな努力があって、こぎん刺しは受け継がれています。趣味で楽しむ人、芸術を志す人、生業とする人、実に多くの人がこぎんに魅せられ、きょうもどこかで刺している。

これまでの足跡をたどりつつ、一人ひとりの物語を訪ね歩き、こぎん刺しの魅力を発信するのが雑誌『そらとぶこぎん』です。
 
こぎん刺しとともにある暮らしがずっと続きますように。私たちの願いを皆さんと共有することができたら幸いです。

そらとぶこぎん編集部
(創刊号巻頭「創刊のことば」より抜粋)
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石田舞子
2021年4月

*「そらとぶこぎん公式サイト」はこちら↓
https://soratobukoginn.jimdofree.com

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