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『そらとぶこぎん』第4号

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『そらとぶこぎん』第4号
2020年4月20日発売(年1回発行)。A5判カラー76頁


特集「三縞、29点そろい踏み」


第4号では、現存する数が少ないとされる「三縞(みしま)こぎん」を特集した。2020年4月時点で、青森県内だけで29点の三縞を発見することができた。表紙写真にもあるように、肩から胸にかけ、前身頃と後ろ身頃に3本の太い縞が入っているのが三縞の特徴だ。

明治期まで刺された古作こぎんは、地域によって「西こぎん」「東こぎん」「三縞こぎん」に大別される。三縞こぎんは、青森県五所川原市金木地区、旧車力村・旧木造町(現つがる市)等で刺されていたと言われる。

第4号には、29点の三縞こぎん全ての写真を掲載している(誌面サイズ上、模様が見えにくい部分もある)。これらの三縞を調査し、風土と照らし合わせ、見比べ、観察することで見えてきたことを記した。それは決して正解ではなく、読者の皆さんと共有し、今後の研究に活かしていこうとするものである。こぎんを刺す皆さんには、三縞のデザインから学べる部分も大きいだろう。

これだけまとまった数の三縞が一冊に掲載されたのは史上初めてのこと。保存版としてぜひお手元に置いていただきたい号だ。


※2021年5月発売の第5号に、三縞に関する続報を掲載!ぜひ合わせてご覧ください。


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◆目次
特集 三縞、29点そろい踏み
・「29」は多いか、少ないか
・収集地は岩木川下流域に集中
・市町村史の中のこぎん
・三縞こぎんの発見
・晴れ着と仕事着
・三縞へのこだわり
・太縞と細縞
・四縞こぎん、五縞こぎん
新田開発とこぎん/三縞こぎんの刺し手/「吹き溜まり文化」の所産/三縞が息づく金木さなぶり荒馬踊/徳田よしさんの三縞こぎん/古作の三縞観賞会が開かれる

論考 
「やすこ」と「ほやすこ」をめぐる謎 ——鈴木真枝

こぎんNews2018 地元紙より

Pick up 「こぎんの学校2019」開催

連載 
首都圏こぎん事情
あなたにとってこぎんとは? ——貴田洋子さん
石田家archives ——西こぎん-2
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※表紙は復元された三縞こぎんを着る男性。現在も、五所川原市金木地区の「荒馬踊」の衣装として使われています。イメージ写真にある三縞こぎんは故・石田昭子所蔵の古作こぎんです。裏表紙は毎回、古作こぎんとなっており、誌面に図案が掲載されています。



三縞こぎんを所蔵しているある男性の言葉を引用する(第4号に掲載)。
「先人が百年も二百年も着ていたものなんだ。廃れるのは時代の流れだとしても、復活することもあるだろう?その時のために残しておく必要がある」

古作こぎんは、津軽の名もなき女性たちが刺したもの。それを次世代にも伝えていくために、何をしなければならないのか。考えさせられる言葉であった。


・・・


『そらとぶこぎん』は、鈴木真枝編集長、小畑智恵さん、私の3人で執筆し、青森県弘前市の「津軽書房」が発行する年1回の雑誌です。

◆雑誌『そらとぶこぎん』の思い◆
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先人のたいへんな努力があって、こぎん刺しは受け継がれています。趣味で楽しむ人、芸術を志す人、生業とする人、実に多くの人がこぎんに魅せられ、きょうもどこかで刺している。

これまでの足跡をたどりつつ、一人ひとりの物語を訪ね歩き、こぎん刺しの魅力を発信するのが雑誌『そらとぶこぎん』です。
 
こぎん刺しとともにある暮らしがずっと続きますように。私たちの願いを皆さんと共有することができたら幸いです。

そらとぶこぎん編集部
(創刊号巻頭「創刊のことば」より抜粋)
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石田舞子
2021年4月

*「そらとぶこぎん公式サイト」はこちら↓
https://soratobukoginn.jimdofree.com

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